吉岡 久美
カナダ滞在歴 | 2年 |
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趣味・特技 | 散歩、ハイキング、クライミング、人とお話しすること |
カナダのお勧めの場所 | コモックス、パウエルリバー |
カナダのお勧めポイント | 雄大な自然、親切な人たち、インクルージョン教育、自分自身でいられること |
休日の好きな過ごし方 | 料理を作ること |
みなさん、こんにちは、風の詩プログラムの吉岡久美です。よろしくお願い致します。
カナダの風を肌で感じたのは、今から3年前の2005年の秋のことでした。秋を迎える度に、少し冷たいカナダの秋風の香りを思い出します。今年の秋も、カナダの大自然の香りを懐かしく思うことでしょう。
そして、その大地で出会った素敵な笑顔の持ち主達、彼らと、共に過ごした時間の余韻に、きっと浸ると思います。なぜなら、一つ一つの出会いが、私の薬箱になっているからです。元気がない時にはビタミン剤に、眠れない時には安定剤のように働いてくれます。偶然が重なり合って出会った一人ひとりから、私は幸せな気持ちと元気なパワーをもらい続けています。そして今なお、元気になるお守りを風に乗せて運んできてくれます。一つ一つの出会いに「ありがとう」を伝えたい。
私の留学生活は、雄大な大自然と笑顔の素敵な人に囲まれての日々でした。学校で英語を勉強する以外に、合唱団に所属したり、ロッククライミングに挑戦したりと多方面にわたりカナダの良さを肌で感じました。そして、宝石箱いっぱいの輝かしい出会いがありました。それら全てが今の私の生活に大きな影響を与えてくれています。
ある学校で出会った、笑顔の素敵なおばあちゃんのお話しをしましょう。その方は、80歳で学校に勉強に来ていました。60歳以上離れた私のクラスメイトだったのです。他の生徒も年齢がさまざまで、父親の年齢に近い人と肩を並べることも度々でした。さらに、車椅子を使用しているこのおばあちゃんは、ボランティアの人と一緒に登校し下校していました。学校の中では先生やクラスメイトと一緒に食堂に行ったりしていました。ここまでのお話しでも、日本と異なる文化だと驚いた方が多いのではないでしょうか。年齢に関係なく学校に通うことが出来る、これこそが本当の教育だと思いました。やりたいと思った時に、それをするチャンスが誰にでも与えられることこそが、人生を輝かせる秘訣になるのではないでしょうか。このおばあちゃんの笑顔は本当に輝かしいものでした。
笑顔の素敵なおばあちゃんから私は多くのことを学ばせてもらいました。不安や自信がない時の私の顔を見ると、必ず手を取り満面の笑顔で「You can do it.」(大丈夫だよ)と、言葉を掛けてくれました。この一言に私は何度も助けられ、また一つ前に足を進めることが出来ました。 「You can do it.」本当に素敵で心を暖める言葉だと思いませんか。どんな時でも(何かをやりたいと思った時)は、それにチャレンジすることが大切だと気付かせてくれました。そして、そのチャレンジは誰にでも平等に与えられるべきものだということもです。
ここカナダで心の奥に秘めていた岩石を、私は宝石に磨くことが出来ました。あなたが秘めているたくさんのものを、カナダで世界一のダイヤモンドに磨き上げてみませんか。カナダの雄大な大自然・澄んだ青空・鳥たちの囀り・黍のざわめきやそこであなたが出会う一人ひとりが、あなたのチャレンジに「You can do it.」と、暖かくあなたを抱いてくれるはずです。そして自分自身で、「I can do it.」と言えるお守りを探してみませんか。
久美