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大学・大学院/MBAのシステム

大学のシステム

カナダの大学は大きく分けると4種類になります。

州立大学

日本で言う大学というのはこの部類に入ります。いわゆる4年制大学ですが、日本と違って、「何年生」という感覚はありません。3年通っていても2年生の授業を取っている人もいれば、3年間で卒業単位全てとってしまう人もいます。

こちらの大学では大学に入学する際に必ずしも自分の専攻する学部を決めている必要はありません。大学に入学してから専攻を決めることもできます。また専攻を決めても、全単位(120単位)を自分の専攻してる学部の講義だけで取得する必要もありません。学部によって定められた単位数が120単位に満たない場合は、自分の好きな講義を受けることもできます。留学生の場合は大学によって定められた英語レベルを満たしている必要があります。それに満たない場合は大学付属のESLを受講することも可能です。取得できる資格は学士(Bachelor)になります。

州立カレッジ

州立カレッジでは、州立大学に編入するためのプログラムと、専門的な知識を得るためのプログラムの2種類があります。ほとんどの学生は編入プログラムを選びますが、その際には特に専攻を決める必要はありません。大学に編入するためには30~60単位をカレッジの講義で取得し、そしてその成績を基に州立大学へ入学申請をします。州立大学へ編入した場合、州立カレッジで受講した講義の単位をほとんどそのまま州立大学の単位に移行することができます。また、付属のESLもあるので、語学留学でも入学可能です。入学に必要な英語レベルは州立大学よりも若干低くなっています。専門プログラムはそのコースによって期間が違います。数ヶ月で取得できるコースもあれば、2年かけて取得するコースもあります。取得できる資格はDiploma、もしくはCertificateになります。

州立ユニバーシティ・カレッジ

州立ユニバーシティ・カレッジとは、州立大学と州立カレッジをあわせたような学校です。州立大学への編入プログラムもあれば、専門プログラムもあります。また学部によっては学士を取得できるものもあります。入学に必要な英語レベルも州立大学よりも低く設定されているので、入りやすいという点があります。州立ユニバーシティ・カレッジも他の州立学校と同じように付属ESLもあります。

州立工科大学

技術のプロフェッショナルを養成する教育機関としてカナダ、北米ではその教育レベルの質の高さに就職率がダントツ一番です。バンクーバーには州立の工科大学は一つしかありません。そちらではビジネス、メディア、IT、エンジニア、自然科学、貿易などの分野を専門的に勉強することができます。他の州立大学で学ぶのとは違って実際に仕事で使える技術を中心に学んでいく学校です。カナダに滞在、就職まで考えている人ならば、仕事につなげるという意味では非常に効率のいい学校です。しかし、この学校は現地の人にも人気が高く、非常にレベルの高いものになっています。この学校に入学するには、高レベルの英語力が必要になってきます。

プログラム

カナダの大学やカレッジでは、本当に様々な種類のサティフィケイトやディプロマを取得することが可能です。たとえば、下記のような専門的な分野のコースがそれぞれの大学やカレッジで用意されており、その数は100コース以上にもおよびます。あなた自身がやりたいことや、将来のキャリアにつなげたいと考えているものをベースにして、取得コースを選定していきましょう。

  • ビジネス/インターネットビジネス/マーケティング/ファイナンシャルプランナー/経理/事務/管理者/秘書
  • グラフィックデザイン/ウェブデザイン製作/アート/インテリアデザイン/ヘアスタイリスト/ファッションデザイン/映画製作/彫刻/写真/メディアアート/CADD/建築/音楽・音響
  • 幼児保育/身体・学習障害ケア/ホームヘルパー/ソーシャルワーク/カウンセラー/ファミリーサポート
  • 森林管理・技術者/海洋・野生動物研究/織物・繊維/海洋運搬/動物保護/水産養殖技術者/アウトドア
  • ホテル・リゾート/旅行一般/観光/ツアーコーディネート/エコツアー/ホスピタリティー
  • エンジニア/電気技術者/飛行機製造/家電取り扱い
  • 語学/英語/フランス語/ESL教授法・TESL/幼児英語教授法

カナダ人の価値感でいうと、机の上の勉強だけ良くできても、実際の社会経験がないのはNG。社会経験を積んでからのほうが、勉強することそのものに実りがあるし、自己の向上につながるという考え方が徹底しています。(実際に社会に出てからは、本当にこれが良くわかります。)

また、カナダの教育システムでは、夜間・通信・パートタイム・フルタイムなど、どういった形で単位を取得しても、卒業するときに一定の単位数に達していれば、同じ大学に通う学生は同じ卒業証書をもらうことができますから、夜間コースだから普通コースより評価が悪いとか、昼間コースのほうが良いといった対応はしないんですよ。

入学規定

日本の高校卒業証と、上級レベルの英語力が必要です。各学校によって、必要な語学力の判断方法がありますので、確認することをお勧めします。

多くの大学が、現在付属語学プログラム終了を入学の基準にしています。大学付属語学プログラムの利点は、上級レベルになると正規コースをいくつか取得することが出来たり、大学の講義を受けるスキルや、論文、グループプレゼンテーションといった大学生活で必要なスキルも教授してくれるところです。いきなり、カナダ人学生に交ざって、フルタイムで正規コースを取得するよりは、語学学校といくつか正規コースをいっしょに勉強するほうが準備段階としては効果的です。

大学院/MBAのシステム

名門の大学院に入るには、大学からの推薦状、内申、英語力が必要です。かなり難関です。

カナダの大学院やMBAをお考えの方は、最低一年半前に留学計画を練る必要があります。

カナダの大学院の特徴は、費用がアメリカに比べると相当安価である点です。もちろん、SFUやUBCのように、年間300万以上かかる大学もありますが、大学院によっては、年間100万円でMBAが取得可能な、サスカッチャワンの州立大学や、マレスピーナのように、年間250万ほどでカナダ州立大学のMBA修了証と、イギリスの修了証が同時に取得できるプログラムもあります。

教授からの推薦状の力も強く、それがないとどれだけ成績がよくても大学院へは入れないのが現状です。MBAに関しては、必ずしも州立大学でないと取得できないということはありません。バンクーバーでは私立の学校でも、他の大学と提携していて、アメリカのMBAを取得できる学校もあります。

UBC Okanaganの大学院などは、研究テーマに沿って、大学が教授を集めてカスタマイズしてくださるといったプログラムもあります。

Royal Roadsユニバーシティーのように、リーダーとしての思想を大切にしている大学院もあります。

同じ大学院、MBAでも、期間や勉強方法がかなり違いますので、具体的にどのような授業スタイルで、どんな教授と研究できるのか確認することをお勧めします。

やはり現地で実際学校訪問をした上でご検討されるのがいいでしょう。